柚子の栄養と健康効果

柚子の効能

柚子の果肉は酸味がかなり強いので生食には適していません。しかし、栄養価、特にビタミンCの含有量は柑橘類の中ではトップクラスとなっています。従って柚子の効能のメインとなるのはやはり豊富なビタミンCからの影響が強くなっています。


そうは言っても実よりも皮の方が栄養価が高いのも特徴的です。何しろ皮の方が果汁よりビタミンCはの4倍近く含まれているのです。ビタミンCは風邪の予防をはじめ、疲労回復、肌荒れなどに高い効果があります。


ペクチンも豊富です。もともとマーマレードやピールにはペクチンがたっぷり入っておりお勧めの健康食品となっています。ペクチンは水溶性の食物繊維で、整腸作用があり、下痢や便秘を改善するする効果もありますし、血液中のコレステロールを減少させ、動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病の予防等にも効果があるとされています。カルシウムの吸収を促進して骨を丈夫にもしてくれます。ビタミンB1、B2、鉄分、カリウム、カルシウムなどもしっかり含まれています。


輪切りにした柚子を浴槽に浮かべるだけで香りも楽しめますし、柚子の栄養精油分がお湯に溶け出し、芯からしっかり体を温めてくれます。風呂から上がった後でも湯冷めしにくく、ぽかぽかと温かさが長持ちします。


もともと冬至の日の柚子湯は、邪気をはらって無病息災を祈る庶民の伝統行事ですが、これこそ昔からの知恵なのでしょう。柚子湯には肌あれをなおおし、肌をなめらかに美しくする効果もあります。肌に柚子の果汁を直接塗るのも効きます。